[映画の感想]それがいる森

レビュー

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/soregairumori/

丁寧に作られたクソ映画

酷いクオリティ、だと言われ――

各レビューサイトでもボロボロに言われている本作。

本当にクソ映画と言い切ってしまっていいのか。

それはちょっと違うと思う。

これは『わざと作られた』クソ映画だと僕は思いました。それもかなり丁寧に。

シナリオが良い

小学生の葛藤と父親の苦悩を描いた、SFジュブナイル。

伏線の張り方やマクガフィンはわかりやすく、シナリオ上の破綻は少ない。

シナリオ単体で見たとき、この映画を悪かったとは言いにくいはず。

問題は……その他に。

CGが悪い?

意図的なほどにCGが悪い。これはむしろ意図的でなければあり得ない。

エンディングが全て

これがやりたかった、というか。

福島で撮る意味が全てエンディングに詰まっていた。

良くも悪くも、インディーズ的意欲作

巨匠・中田秀夫を期待して、『リング』や『仄暗い水の底から』を観たかった人には絶望するくらいのクソ映画だったと思う。

一方で、やりたいことは明確に伝わってくるし、挑戦の気概を感じる。

まとめ

僕はニコニコしながら映画館を出ました。(※クソ映画ハンターではありません)

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